2018D1GPお台場最終戦、ベテラン内海が嬉しい初優勝。横井がシリーズチャンピオン戴冠

2018年のD1グランプリもいよいよクライマックス。東京・お台場の特設会場にて最終戦が行われ、5年ぶりに決勝進出したベテラン内海彰乃(DIXCEL TOYO TIRES)が見事初優勝。

またシリーズチャンピオンには横井昌志(D-MAX)が初めてその王座を戴冠した。

秋晴れの中で行われたD1GP。チケットは完売!

秋晴れとなったこの日のお台場。チケットは完売し、好天に恵まれたこともあって朝から大勢のファンで賑わった。しかし午後から行われた単走決勝は、上空に熱い雲が覆いはじめ、路面温度は急降下。フロントタイヤのグリップを失い、そのままコースアウト、減点となる選手が続出した。

その中で高得点を出したのは田中省己(SEIMI STYLE DRIFT TOYO TIRES)。ベテランらしいまとめ方をみせて、暫定トップに躍り出る。

その後、シード選手が登場。注目のトップ3、末永直登(Team ORANGE)が前日の練習走行中に手首を負傷するというアクシデントの中、ダイナミックな走りを見せてトップスコアを叩き出す。

既に2018年の単走王を決めている川畑真人(TOYO TIRES GLION TRUST RACING)が99点台を出すも、ラインカットで2点減点。

ここで3位以内に入ればチャンピオンが決定する横井であったが、あまりに保守的な走りにより点数が伸びず4位に終わる。シリーズチャンピオンは追走に持ち越された。

単走優勝を果たした末永(直)は「練習走行が少なく、翌日のFIA-IDCのコースと間違えそうになったけれど、なんとかまとめることができた」と笑顔を浮かべた。

 

追走は波乱の連続。内海が嬉しい初優勝

末永(直)がベスト16で勝利すると、その瞬間、横井のチャンピオンが決定するという条件の中で行われた追走。しかしまさかのミスで内海に敗退するという事から、波乱が始まる。

続く川畑と小橋正典(Team ORANGE)では、川畑のマシンに駆動系トラブルが発生しリタイア。

この結果をもって、横井のチャンピオンが決定した。 その横井であるが、準決勝で内海に対して後追いの2セクターでミスをして敗退。

準決勝のもう一試合は、前回のエビス戦で大暴れをした北岡裕輔(TEAM MORI パーツオフ)と末永正雄(TOYO TIRES GLION TRUST RACING)。ここで勝ってチームにアピールしたい末永(正)は、大胆なドリフトを見せて決勝へとコマを進める。

3位決定戦では、横井が貫禄勝ち。シリーズチャンピオンとして表彰台へも上がった。

決勝の末永(正)対内海は、長時間にわたる判定の結果、内海に軍配。この日の内海は、トラクションに優れ、他を圧倒し続けた。

勝った内海「追走はタイヤの熱入れを十分に行った。それが上手くいったのかなと思います。何より自分が思いっきり走りきれたというのが、優勝よりも嬉しく思っています。今まで何度か決勝戦に勝ち進んだけれど、全部マシンが潰れて勝負にならなかった。今回も潰れているのですけれど、その部分を把握したのが良かったかと思う」と未だ実感のない様子で、喜びを語った。

いっぽうチャンピオンとなった横井は「ほぼ決定という流れはあったのですが、自分で勝って終わりたいという意思があった。川畑さんのマシントラブルでホッとした。内海さんの後ろで、自爆という形で終わったのが悔しくて、3位決定戦は気を取り直して、自分の中でできることはできた。3位でしたけれど、最終的に表彰台に乗れたのは満足だったなと思います。内海戦は僕は後追いスタートで、トラクションがあり加速がよかった。2セクターの走りが合わずにミスが出た。自分の中ではそれが敗因だったと思う。ニューマシンを投入したこともあり、シーズン前から今年チャンピオンにならないと次はないと思っていた。北海道での川畑戦で勝ったことで、今年は行けるという自信がついた」と話した。

のむけんラストラン、そして……

この日が最後となるベテラン野村。練習走行でクラッシュし、手負いのマシンはスピードが出ずに単走は17位と、惜しくも追走トーナメント進出ならず。それでもファンからは温かい拍手が沸き起こった。

追走トーナメント後には引退セレモニーが行われ、サプライズで熊久保信重との追走が行われる予定であったが、先立って単走をした野村のマシンが、まさかのストップ。

その後、熊久保がマシンを走らせて野村を迎い入れ、お別れパレードを行った。

お台場戦をもって2018年のD1グランプリは全日程が終了した。

来年はどのような戦いが繰り広げられるのか、今から楽しみだ。

関連記事一覧